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2022-06-22

発達障害は運動で良くなる?お子様の発育でお悩みの保護者の方へ

「うちの子、発達障害ですが、大丈夫ですか?」
「特別支援学級に通っていて、グレーゾーンです…。」

教室の体験に来られた際に、保護者の方から、このような相談を受けることがよくあります。
悟空Jr.アスリートスクールでは、発達障害と診断を受けていても、基本的には入会が可能です。むしろ、そのような子にとって、運動はとても大切だと思っています。
そこで、今回は現代の発達障害の状況と、運動と発達障害の関係について、説明します。

子どもたちの現状

最近、よく耳にするようになった、発達障害
実際、平成19年度以降、毎年、全国で特別支援学級に通う子は約6000人ずつ増加しています。文部科学省の調査(2002年)でも、児童の約10人に1人(6.5%)が何らかの障害を抱えていると明らかにしています。

しかし、これは少なくともです。現代では、10人に2~3人が発達障害のグレーゾーンの可能性が高いと言われています。今後、さらに増え続けると、2人に1人がグレーゾーン
どこかで歯止めをかけなければ、いけませんね。

発達障害の種類

次に、発達障害の種類について、説明します。

①広汎性発達障害(PDD)

「友だち付き合いが苦手…」
このような悩みがある場合は、広汎性発達障害かもしれません。
その主な特性は、次の3つです。

■社会性(対人関係)の困難

周りの人に関心を示さなかったり、逆に積極的に求めすぎたり、一方的な関係になってしまうことが多いです。悪気が無くても、相手の気分を害する発言をして、トラブルを起こすこともあります。

■言語(コミュニケーション)の困難

自閉症スペクトラム障害(ASD)でも見られますが、言葉の遅れがある特性です。独り言や意味のない発言が多く、相手を理解したり、自分の意思を伝えたりするのが苦手です。

■行動興味(こだわり)の困難

1つのことに異常なほど熱中したり、次の行動の気持ちの切り替えが難しかったりするのが特性です。先を見通せず、自分のやり方にこだわってしまう子も多いです。

以上が、広汎性発達障害の3つの特性です。
他にも、感覚が過敏な場合もあり、大きな音や、体に触れられること、衣服のタグを極端に嫌がることもあります。
逆に、感覚が鈍感な場合もあり、手先が不器用だったり、縄跳びなどの運動が苦手だったり、転倒が多かったりすることもあります。
なお、よく耳にするアスペルガー症候群も広汎性発達障害の1つです。

②学習障害(LD)

「授業についていけない…」
このような悩みがある場合は、学習障害かもしれません。
その主な特性は、次の3つです。

■ディスレクシア(読字障害)

文字を正確に読めなかったり、片言になってしまったりする特性です。文字を読むことは困難ですが、耳から聞くとすんなり理解することがあります。

■ディスグラフィア(書字表出障害)

文字と音が結びつかなかったり、文字の形を認識できなかったり、マス目からはみ出して書いてしまったりします。

■ディスカリキュア(算数障害)

簡単な計算ができなかったり、時計が読めなかったり、数の概念が理解できなかったりします。

学習障害は、学習を始める小学生まで症状が分からないことが多いです。
また、子どもの成長は個人差があるため、ゆっくりと成長しているだけという場合もあります。

③注意欠陥・多動性障害(ADHD)

「落ち着きがない…」
このような悩みがある場合は、注意欠陥・多動性障害かもしれません。
その主な特性は、次の3つです。

■不注意優勢型(のび太タイプ)

授業で集中し続けることが難しく、忘れ物が多い特性があります。一方、何かに熱中すると話しかけられても気づかず、「無視をした」と誤解されることもあります。

■多動性・衝動性優勢型(ジャイアンタイプ)

動いていないと気分的に落ち着かず、感情や欲求のコントロールが苦手な特性があります。授業中に立ち歩くなど、集団生活が得意ではない場合が多いです。

■混合型

「不注意」と「多動性・衝動性」の両方の特性を持っているタイプです。

注意欠陥・多動性障害は、学校で叱られることが多い特性です。

叱られることが続くと、自信を失い、追いつめられてしまうことがあるので、早い段階で特別な支援が必要になります。

以上が、発達障害の種類です。

生きづらさを抱えている子は、これらの特性を複合的に持ち合わせている場合があります。

その子に合わせて、支援の方法を考える必要があるので、注意しましょう。

発達障害の主な原因

発達障害の原因は、詳しく分かっていません
断定はできませんが、以下の項目が関係していると、現代では考えられています。

■脳の中枢神経の機能不全

胎児期や生後早期の発育の過程で、脳に何らかの障害が出てしまうことによって、発達障害となる場合があります。

■運動不足

人間は、自分の身体を動かすことから段階的に成長します。身体を上手く動かせないと、気持ちのコントロールも困難になります。

■栄養不足

砂糖を取り過ぎたり、ミネラルやタンパク質、鉄分が不足したりすると、落ち着きがなくなることもあります。

■愛情不足

親から受ける愛情が不足すると、子どもは情緒が不安定になり、問題行動を起こしやすくなります。

■思考の歪み

強いストレスを受けながら育つと、思考が歪んで、問題行動を起こしやすくなります。

以上が、現代で考えられている発達障害の原因です。
これらの項目を1つ1つ、見直すことによって、子どもの状態が改善したという事例は、数多くあります。
子育て中の方は、これらの項目に気をつけて過ごすことをお勧めします。

発達をサポートする方法

「うちの子、少し心配ですが、何をすれば…?」
そのような悩みを持つ方に向けて、次は子どもの発達をサポートする方法について説明します。
その方法は、大きく分けて3つあります。
※薬物療法以外の方法(主にグレーゾーンの子を対象)

■行動療法(応用行動分析ABA)

自分の行動がどのような結果を生むか気づかせることで、問題行動を減らしていく方法です。

■食事療法

食べ物を見直して、脳内で不足しやすい栄養素を補給したり、腸内環境を整えたりすることで、落ち着いた行動ができるようにする方法です。

■運動療法(感覚統合運動)

バランスをとったり、ジャンプをしたり、手先を使う遊びをしたりすることで、運動から自分をコントロールすることを学ぶ方法です。

以上が現代で考えられている、発達をサポートする方法です。

子どもは、「身体のコントロール → 感情のコントロール → 思想のコントロール」の順番に成長していきます。
ただ、学校での勉強や受験が心配で、焦って「思想のコントロール」を先に身につけさせようとする保護者の方も少なくありません。
何事も順番が大切です。
まずは、思いっきり運動をさせてあげましょう。

運動をすることで身につく発育の土台の感覚は、次の3つです。

■前庭覚(平衡感覚)

姿勢を保ったり、段差を上ったり、服を着替えたりなど、身体の状態を保つ感覚です。目の動きのコントロールとも繋がっており、教科書を読む際にも関わっています。

■固有受容感覚(深部感覚)

身体の動かし方や器用さに関わり、力のコントロールを良い具合に調整する感覚です。気持ちのコントロールともつながっています。

■触覚

身体のセンサーとして機能する感覚です。触覚に異常がありと、刺激を強く感じすぎたり、逆に傷みを感じにくかったりします。これらの3つが土台となって、複雑な運動ができるようになります。
そして、さらに成長すると、感情のコントロールや思考のコントロールができるようになります。運動をさせることで、子どもはスクスクと育ちます。
その機会を大切にしていきましょう。

まとめ

悟空Jr.アスリートスクールでは、学校の体育のカリキュラムに合わせて、色々な運動を行います。体育は「身体を育てる」と書きますが、文字通り、健康でたくましい身体が育つように、日々、教室で指導しています。
発達障害と診断を受けて、悩んでいる保護者の方は、お子様に運動の機会を与えてみてはいかがでしょうか??
よろしければ、体験もできますので、お待ちしております。
※体験の際に、継続が可能かどうかは、担当の指導員と相談ください。

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